紀元後114-116年ごろの建造と言われる、フィロパポスの墓碑。 フィロパポスは、ローマ帝国属州時代のアテネの執政官を務めた人物で、 市民からの人望も厚く、この墓碑も市民からの贈り物だったのだとか。 今は著しく破損しているが、 少なくとも15世紀あたりまでは原型を保っていたらしい。 後日訪れたアテネ市民博物館には、 ターバンを巻いたイスラム商人たちが、この墓碑の下で寛ぐ姿を描いた油彩画が展示されていた。 おそらく、オスマン帝国時代を偲んでのエキゾチックな光景として描かれたものだろう。 2003年7月5日