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2007/11/24 ブダペスト:西駅
チェコのブルノを出てから4時間弱。
列車はスロヴァキアを経てハンガリーに入り、ブダペスト西駅へ到着する。時刻は午後8時前。
写真の電車は、ブルノからここまで乗ってきた国際列車「ハンガリア」。
ここまでの道中、スロヴァキアの首都ブラティスラヴァまで同じコンパートメントに座っていた
スロヴァキア人の大学生とお互いの国の煙草を分け合ったり、
音楽の話などをしたりして電車の旅を過ごした。
スロヴァキアでは入・出国時、パスポートチェックはあったものの
ハンコは押されなかった。EUに加盟した影響だろうか。
それともチェコ・スロヴァキア時代の名残からそういうこともあるというだけなのか。
しかし、そのためハンガリー入国時、国境駅の検札では時間を掛けることになってしまった。
私のパスポートを隅から隅へと眺めるハンガリーの若い検札官。
チェコ出国のハンコはある。しかし途中のスロヴァキアの入・出国のハンコがない。
ハンガリー入国を認めていいんだろうか。
こいつはヤパンのYAKUZAじゃないだろうか。そういう表情だ。面相が悪いというのはつくづく損である。
こんなところで下ろされては堪ったものではない。
電車の切符を見せてチェコからずっと乗ってきたことを説明していると、年配の検札官がもう一人やってきて
「スロヴァキアのハンコないの?やれやれ。ま、入国させていいんじゃね」みたいなことを囁いていった。
助かった。
到着後、駅構内の両替商で当面必要な額を両替し、
ホテルのありそうな区域まで地下鉄で移動しようと地下に降りる。
しかしそこはホームレスで一杯。窓口は既に閉まっていて、
地下鉄乗車券の自販機の前にはホームレスが2人、小銭をせびろうと待ち構えている。
ちょっとアレとやりあう気力は今日はもうないなあ。
仕方なく、ほどよいホテルを探しながら
街中を南のほうまで歩いて回る。
プラハに比べるとブダペストはとても大きな街に感じられる。
街中に大きな車道が巡らされ、交通量もかなり多い。
雰囲気としてはプラハのほうが好きだ。
結局、あまりめぼしいホテルも見つからず、
ヨーロッパ全域にチェーン展開しているホテル・アイビスに泊まることにする。
ベルギーのリエージュでも泊まったことのある、まあ設備の整ったホテルだ。
チェーン店なだけにその土地の風情が掻き消されてしまうところが少し残念なのだが、
まあこの際それは問わないことにしよう。
2005年2月1日
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