2008/01/09 ザルツブルク：ホーエンザルツブルク城より　３

城内の見学ツアーに参加する。1組40人くらいだったか。
ロビーで待っている間、受付のアルバイト学生っぽい兄ちゃんは
人目も憚らずCDラジカセで音楽を聴きながら本を読んで待機。
こういう感覚が許される環境が少し羨ましく感じられたりしてしまう。

ツアーではコンダクターが英語で誘導。
出発前に渡されるテレフォンガイドを使って、
展示品の解説を妙に歯切れのいい日本語で聞くことができる。
1077年より着工し、700年間に渡って増・改築を加えられてきた城の歴史を示す模型や
歴代の王、司教の肖像などを見て回る。
モーツァルトが作品を披露した部屋なども残されていて、
今でもここで音楽会が催されたりしているのだそうだ。
ある一室には拷問器具が並べられ、
テレフォンガイドでは「実際にここで用いられたことはありません」などと
断り文句が入っていたが、どうだか知れたものではない。
まあ、あまり想像したくはない。

ツアーの途上、通りかかかった廊下の手焼きガラスに
朝の霜がずっと残っていた。時刻は13時半くらい。
バックの黒い三角屋根と鐘楼はフランツィスカナー教会、
その左奥の丸ドームはコレギエン教会。

２００５年２月５日