旧市街の東側を囲うように走る マドンナ・デレ・ヴィルトゥ通りにて。 やたらと人懐っこい犬がこちらに駆け寄ってきた。 向かいの塀のすぐ下はオリーブ畑(だったか?)になっていて 農家のおじさんが朝の仕事に精を出している声が聞こえる。 彼らからいつもエサをもらっているのか、しばらく 塀の向こうを覗き込んでは吠えてみたり、こちらの足元に来ては 鼻を押し付け回ったり。 あいにく何も食べ物は持っていなかったが ここでちょっと一服しようと、犬と一緒に路肩に座り込む。 ぼさぼさの頭を掻いてやると、爪の間が真っ黒になってしまった。 うーん、きったねえ。 マテーラには野良猫や野良犬が多い。 いくつかのサッシの廃屋は、野良犬の収容所に使われたりもしていて そこからは物凄い唸り声や咆哮が聞こえたりする。 街歩きの時には少し注意したほうがいいかもしれない。 2005年8月23日