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2008/03/18 バーリ:乗船所
午後5時前に乗船所に行き、まずは当座に必要そうな額を
入り口脇の両替所でユーロからクーナ(クロアチアの通貨)に両替。
閉店間際で危ないところだった。
明朝7時にドゥブロヴニク到着後は、7時30分発のバスで
ボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタルに向かう予定でいたのだ。
早朝では向こうの両替所も開いていないだろうから、
今日中に両替できたのは助かった。
乗船所のバールに入り、ピザの切れ端などで簡単な食事を済ませ、
フェリーのチケットを購入できる午後6時まで近場をうろうろと散策する。
波止場に泊められた小さなボートの上では、
中年と若者の二人の漁師がムール貝を大量に詰めたバケツに手を突っ込み何やらいじくっていた。
砂抜きでもしているところだろうか。
昨晩、アルベロベッロで食べたムール貝もこの辺りで水揚げされたものなのだろう。
様子をしばらく窺っていると、若いほうの漁師が小さなポリタンクを小脇に抱え、
ムール貝のバケツへとおもむろに液体を注ぎ込み始めた。
少し躊躇している様子だったが、横から
中年の漁師が「いいからもっとじゃんじゃん入れろ」みたいなことを言ったようだ。
じゃんじゃん入れ始めた。
あれはなんだろう。
ポリタンクの口から注ぎ込まれる液体は無色透明ながらも、
傾きゆく西日に照らされ七色の輝きを発している。
ちょっと待て。ソレはなんだ。消毒液か何かのようだ。
貝類だけに殺菌や消毒は必須だろう。しかし、その液体は一体何なのだ。
昨晩食べた山盛りのムール貝を思い出す。
自分は何を口にしたのだろうか・・・。
まあいい。食べたものはしょうがない。あまり深くは考えないようにしよう。
午後6時前。数日前にも訪れたヤドロリニヤ(クロアチアの船会社)の窓口で
無事にドゥブロヴニク行きフェリーのチケットを購入。
窓側のトイレ付きキャビン2人ベッド(座席コードでB2)で73ユーロ。
これに約40ユーロを加えると一部屋丸まる独占できるとのこと。
船旅を誰か見知らぬ人と共にするのも楽しみではあるが、
夜行便でもあるし安全第一ということでそうすることにした。
乗船は午後8時から。それまでの間しばらく港の写真を撮り歩く。
「今日は何もしない」のモードで来たが、
やはり夕暮れ時の時間帯は撮り逃すまいと血が騒いでくる。
まずは乗船所の建物を一枚。
2005年8月25日
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