2008/03/22 ドゥブロヴニク：Those who seek paradise...

旧市街を背に広がる紺碧のビーチ。
ドゥブロヴニクに関する観光案内のコピーを見れば、
大抵と言っていいほどバーナード・ショウの言葉が踊る。

「この世の天国を見たい奴はドゥブロヴニクに来い」
"Those who seek paradise on earth should come to see Dubrovnik."

旅行に行く前にこういう文章を見ても、大抵は「またか」と思ってしまう。
大体、そういうコピーが多すぎるのだ。
「ナントカ川の真珠」だとか「世界で最も美しい広場」だとか「足柄山の金太郎」だとか。
いや、金太郎は関係ないか。
ともかく。それはそれで行って見ればそれなりに
美しい景観を楽しめるのだけれど、正直「それは言いすぎだろ〜」と
萎えてしまうこともままある。

だが、ここドゥブロヴニクはちょっと違う。
本当に天国のようだ。
いや、見たことないから知らんけど。
南国の砂浜と中世の街並みという絶妙なミスマッチ感。
この景色はズルい。思わず笑ってしまった。
かつて、「伝染るんです」という懐かしの漫画で
蛇の着ぐるみを着たかわうそ君が
「蛇に呪われちゃった」と悪い冗談を吹聴して回っていたら
本当に蛇に呪われた人に出くわしてしまい、
「ほ、本当に呪われてるなんてズルいぞ！」などと
意味不明な捨て台詞を吐いていくというのがあったが、そんな気分だ。
本当に天国みたいだなんてズルいぞと。

とにかく、これは泳いでみたい。
今日は荷物もあるし、もうすぐバス停に戻らないと間に合わなさそうなので
後日の楽しみということにしよう。

２００５年８月２６日