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2004/02/17 プラハ:パイプ・オルガン


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聖ヴィート教会内の北側。
外に向かって突出した空間に聳えるパイプ・オルガン。
この向かいあたり(南側)には、聖ヴァーツラフ礼拝堂や
ヤン・ネポムツキーの墓碑がある。
聖ヴァーツラフ(プシェミスル家)は
10世紀にボヘミア地方で最初の王朝を築いた人物で、
この地にキリスト教をもたらしたことでも敬愛されている。
しかしながら、彼を純然たるキリスト教の使者としてのみ捉えるのは事足りない。
慈愛溢れる賢王でもあったことから、神話的・民族的英雄という意味合いでも
チェコ人の心に刻まれているのだ。
日本に喩えて言うなら聖徳太子みたいな存在なのだろうか?

ヤン・ネポムツキーについては
前掲「ヤン・ネポムツキー教会」を参照のこと。

因みにこの聖ヴィート教会、もと(930年頃)は
ロトンダと呼ばれる円筒状の簡素な教会だったのだが、
14世紀半ば、現在のようなゴシック様式に改修され始めた。
しかし度重なる国難に妨げられ、完成を見たのは20世紀に入ってからだ。

2002年10月29日

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