夕方に本島に戻り、今度は市内の東側を散策してみる。 入り組んだ路地コッポ通りにて。 広い場所のないヴェネツィアでも、子供達はサッカーが大好き。 二人が並んでるところなども撮らせて貰ったが、 この後、ボールは左にある家屋の2階のベランダに飛び込んでしまう。 そこからはコワイおばちゃんが何やら子供達に怒鳴り、彼らは その部屋へ向けて階段を駆け上っていった。 多分「またアンタらね!ここまで取りにいらっしゃい!」とか 言ったのだろう。 私のほうを見ると、彼女は「しょうがない子たちだね」というように、 苦笑しながら肩をすくめてみせた。 彼らのことを怒ってもいるがきっと、 それ以上に愛してもいるのだ。 2003年2月6日