2004/05/27 ヴェネツィア：ヴェネツィアン・グラス

本島より船で北へ数分。
ムラーノ島の名産、ヴェネツィアン・グラスを売る商店のショウ・ウィンドウ。

奥に鏡が張ってあり、そこに映る街並みにピントを合わせてみた。
都市国家として反映していたころ、ガラス工芸の技術を高度に発達させた結果、
ヴェネツィアには欧州各国の王族や貴族からガラス細工の注文が集るようになった。
職人の国外流出を懸念した首脳部は、ガラス職人をこの島に移住させ、
彼らを軟禁状態にさせたという話が残っている。
このためか、ここムラーノ島ではガラス工房やその商店が建ち並んでいる。

余談ながら、この日の朝
本島南に浮かぶサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の鐘楼に登ってみたら、
３、４人の日本人が大きなテレビカメラを三脚に立て
寒い寒いとこぼしながらモニターを眺めつつ何か相談事をしていた。
何者かと思ったら、ＴＢＳ『世界遺産』の撮影隊。
早朝から３時間近くもここから撮影していたのだという。
言うまでもなく私の好きな番組であるだけにちょっと感動してしまった。

その後、
「ヴェネツィアとその潟」なるタイトルで２回に渡って放送されたのを見たが、
ここから撮影されたカットはほんの数秒のみ。
どこかで聞いた話ではあの番組、
ゆうに２０時間以上にも及ぶフィルムを撮影し
３０分に編集するのだそうだ。

管理人から、ＴＢＳに私刑隊をとの要望があがっているが
『世界遺産』だけは勘弁して頂きたいものです。

２００３年２月８日