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2004/11/04 ティラ(サントリーニ)島:ペリッサ・ビーチ鳥瞰


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ティラ(サントリーニ)島上空。ここから旋回して空港に着陸する。
奥の海岸線はペリッサ・ビーチ。火山島であるためか、浜辺の砂は黒い。
手前に連なる山は、メサ・ヴノー山。
左の山の頂きには古代フィラと呼ばれる紀元前9世紀の遺跡が残っている。
明日、登ります。

滑走路に降り立つと、平屋建ての簡素な空港に導かれる。
いや、本当に何もない空港で、外に出ると
乗っていいのかどうかよく分からないタクシーや
ホテルの客引きをしているおっさんばかりが目につく。
島の反対側にある主要都市(そういう程に大きくもないが)フィラまでは
バスで行けるとガイドブックにはあるものの、バス停がどこかのかも
皆目見当がつかない…困ったなあ。
右往左往していると
やたらにホテルの客引きから声を掛けられるのだが、
自分の目で確かめてもいないホテルに連れて行かれるのには抵抗を感じる。
それでも埒があかないので、エイヤっと思い切って
ジャニスと名乗るおっさんの誘いに乗ることに…。
・フィラにあるホテルまでは送迎無料
・宿代は一泊30ユーロから
・泊まるかどうかは部屋を見てから決めていい
を確約した上で彼の車に乗り込んだ…ドキドキ。

ジャニス氏は英語も堪能で、秋葉原にいったことがある、日本はいい国だなどと
のたまっており、バックミラーにはピカチュウの人形を吊り下げるなどして
なかなか陽気なのだけれど、いやいや、調子のいいことを言う程
アヤシイということもある。
…などと疑って正直スマンかった。いや本当に。
ホテルはとても綺麗で、なんとプール付き。
ジャニス氏の妹であるマリアさんも人懐っこく、アイスコーヒーで歓待してくれる。
難点としては、フィラの中心地から800mと離れている、
30ユーロの部屋はバスタブ・空調がない、というのもあるが、
通りに面した広いベランダ付きだし、夜風も涼しいから充分寛げるだろうとのこと。
扇風機があるから確かにこれで充分かもしれない。
ホテルの目の前にバス停もある。
で、何より本当に部屋が綺麗なのだ。
白壁の涼やかな内装、清潔なベッド、大きな出窓にベランダ。
元よりシーズン期で安ホテルを探そうという魂胆で、それなりの覚悟でいたものだから
これにはやられてしまった。
バスタブがない、という点も
ガイドブックで、ギリシャ人は湯船に浸かる習慣がなく
大きな高級ホテルでもシャワーしかないところもある、と読んでいたので
特に問題は感じない。
即決である。

で、右はそのジャニス氏とマリアさんのホテルのカード。
ヴィラ・オデッセイ。↓コピペでGo!
http://www.villaodyssey.com
島内巡回ツアーも請け負っているので、便利です。
ティラ(サントリーニ)島にお立ち寄りの際は、是非ご検討ください。
まあ、フィラ中心にももっといいホテルは沢山あると思いますが…。

因みに「ティラ島」という名称は、ギリシャ国内での正式名称。
旅行案内等では一般に「サントリーニ島(この地で3世紀に没した聖人イリニの名に由来)」と
呼ばれ親しまれているが、これは他国民が用いる名称らしい…。
イタリア篇でも「ヴェニス」ではなく「ヴェネツィア」、
「フローレンス」ではなく「フィレンツェ」などと
英語名は避け、ご当地での発音に近いカナ文字表記を採用してきたので、
文中でも「ティラ島」を主として用い、
一応、日本国内で一般に通じやすい「サントリーニ」も並列表記する。

…この指針は、以後ベルギー篇で更に頭を抱えることになると思われるのだが、
ま、いいや。それはまたその時に悩むことにしよう。

あのキリストでさえ、
「明日のことを、今日思い煩うな」と言っているらしいし←秘儀・我田引水

2003年6月30日

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