幾つかの小さな教会を訪ね歩きながら、旧市街の東端まで来た。 クリスチャンではないが、教会の中はどこも「生きた美術館」のような趣きがあって好きだ。 慌しい日常の中にありながら、 ふっと真摯になって自らを振り返るような場所があるというのは、いいことだと思う。 もちろん、宗教を巡る人の営みとは、そんなに単純なものではないことも事実だけれど。 時折り降り注ぐ通り雨で濡れた路肩。 くすんだ色合いの街並みにポストの赤が冴えていたので一枚。 石畳というのは見た目はよいけれど 慣れるまでは足に結構な負担がかかる。 2004年8月24日