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2007/12/19 ザルツブルク:メンヒスベルクの展望台より 1
メンヒスベルクの丘に登ると、静まり返った旧市街に朝の光が迫っていた。
北の上り口から登り、旧市街側の崖沿いの小道を進むとこの展望台に出る。
ここまでの小道や階段は深い雪に覆われ、
人の訪れた形跡もほとんどない。
これはいい場所を見つけた。
ふくらはぎの辺りまで積もる雪に三脚を突き刺し、カメラをセット・・・
しようとしたら。
ない。雲台がない。またやってしまった。
肩から三脚をぶら下げて歩いている間に、どこかに落としてしまったようだ。
ベルギー旅行の時に泡を喰った雲台紛失事件の再来である。
冷や汗がドッと流れる。
ああ、俺はなんと間抜けなのだ。もうダメだ。
ここまで撮ったフィルムは当サイトの管理人に郵送して
自分はザルツァッハ川に身を投げよう。
などと不必要に思いつめつつ来た道を探索に戻ろうと振り返ると、
後ろで「ボソッ」という音がして
たすき掛けにしていた鞄から雪の中に何かが落ちていった。
拾い上げるとそれは当の雲台。
どうやら歩いている最中に三脚から外れたあと、
奇しくも鞄の上に乗っかったままになっていたらしい。
おお・・・助かった・・・!
ということで撮影再開。
しかし、撮りたいと思っていた空よりも随分明るくなってしまった。
ここは一つ日が昇るところまでを撮影して、
今晩と明朝にもまた撮りに来よう。
2005年2月5日
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