スルジァ通りから、山頂に向かって左手の内陸側を眺めてみると 植林中の荒野が広がっている。 向こうに見える山々はもうボスニアじゃないだろうか。 それにしても、奥のほうの森の茂り具合と手前の禿げ具合があまりに違い過ぎる。 戦闘で焼き払われたのではないかと勝手に想像してみたりした。 ここに森があったとしたら、守る側はゲリラ戦で防衛線を張るだろうし、 それに対抗するならナパームで森を焼き払うのが常套手段だろう・・・ などとベトナム戦争のイメージと重ね合わせてみたりしたが、想像し過ぎか。 スルジァ通りとこの植林地帯の間には長いフェンスが張られ、 一般人が立ち入ることはできないようだ。 しばらく歩き続けると、左奥に見える道路に古いバスが一台 ぽつんと風雨に晒されるがままになっているのが見えた。 2005年8月29日