2004/02/03 プラハ：ヤン・ネポムツキー教会

チェコの聖人、ヤン・ネポムツキーの名を持つ教会。
前時代の東欧を思わせる小さな車が停まっている。

ヤン・ネポムツキーは、ある国王の宮廷直属司祭だった。
ある時彼は、王妃から罪の告解を受けるのだが、
王様は、彼女が一体どんな秘密を語ったのかを知りたがり、ネポムツキーに詰問した。

しかし、告解とはそもそも神と信者との直接的な関係とされる。
媒介に過ぎない司祭・神父は、そこで聞き入れたことを他言するなどもってのほか。

この原則に則り、彼は決して口を割らなかった。
たとえ、カレル橋からヴルタヴァ川に突き落とされようとも…。

彼の墓碑は、美しく銀で装飾されて聖ヴィート教会内に奉られている。
また、カレル橋上にもブロンズ像が立っており、
この像の下、カレル橋から今にも突き落とされるところを描いたレリーフの
ヤン・ネポムツキーを撫でると、願い事がかなうという言い伝えがある。

え？で、王妃は何を告解したのかって？
それはアナタ、ヒミツですよヒミツ。

２００２年１０月２７日