2004/02/12 プラハ：シュトゥパルツカ通り

旧市街広場の北東。聖ヤコブ教会前の小道（写真右の建物が聖ヤコブ教会）。
ここも心霊スポット。
燃え盛る斧を振り回す肉屋トーマスの霊が徘徊するという。
１６１１年、市内で貴族同士の諍いが勃発。
その混乱に乗じて、貧民が教会を荒らしては聖具を持ち出す事件が多発した。
これに対抗すべく、旧市街広場一帯の肉屋（何故肉屋？）が結束して聖ヤコブ教会を守り抜いた。
この武勇伝は聖ヤコブ教会の記録に残されているそうだ。、
そして当の肉屋トーマスは戦いの日、愛人に別れを告げに行くのだが
その美しさにdazed and confused。出てきたときには何もかも既に終わっていた。
肉屋連中が勝利を収めたとはいえ、戦死した仲間も幾人か。
生涯罪の意識に苛まれ続けたトーマスは、死して尚
炎の斧を振り回しては、教会に悪意を持って近づかぬよう警告して廻るのだそうな。

右上は、聖ヤコブ教会内を写した絵葉書（写真撮影禁止）。
寄付金を納めると貰える。
立体感溢れる天井画は、ローマの教会を思わせるほどに圧巻。
この夜は、ここと旧市街広場を挟んで反対側の聖イリイ教会のコンサートを梯子した。
教会によって音響の効きも異なり、
これを出来るだけ多く体感したいという同行者が案内してくれた。

２００２年１０月２８日