余りに聖ヴィート教会(プラハ城中庭)の尖塔が目立つために、 ついつい目が行かなくなってしまう旧王宮。 本来プラハ城のメインはこちらなのだが…。 現在でも美術館や大統領府として活用されている。 フス派のプラハ市民が カトリックの市長らを市庁舎の窓から投げ出して199年後の1618年。 今度はボヘミア貴族(やはりフス派)が、 当時のチェコ(ボヘミア)を支配していたハプスブルク家(カトリック)の役人を この王宮の窓から投げ出してしまった。 宗教、領土、権利、民族と、あらゆる意味付けを携えてヨーロッパ全土を席巻した 三十年戦争は、この出来事が引き金であったとされる。 残念ながらこの戦争は、ボヘミアをますます疲弊させる結果となった。 気に入らない圧制者を窓から放り投げて戦争に至る。しかも2世紀を経て2度も! アツい!アツすぎるぜチェコ人! 2002年10月29日