2004/02/27 プラハ：大団円！

ユダヤ人街の奥、
聖シモンと聖ユダ（裏切り者のユダではないらしい）の教会で行われたコンサートのカーテンコール。
この教会の音響はその筋ではとても有名らしく、
同行者のたっての希望によりプラハ滞在を一日延長して聴きにいった。
音響のことは素人なので分からないのだが、
このコンサートは最高だった。文字通りの意味で。
場内の雰囲気は和やかさと親密さに溢れ、
指揮者や歌手、演奏者たちも始終嬉しそうに腕を奮う。
知らない曲ばかりなのに、どんどんその空間に引き込まれていく。
緊張した風もよそよそしさも一切なく、全てが歓びに満ちて一体化していた。
街が音楽を育てるという風土を体感する夜。
クラシック素人の私には実にもったいない経験となった。
私は生涯、このコンサートを忘れないだろう。

なお、撮影にはフラッシュを使用。
実際の写真は手前の観客席が不自然に明るくなっているのだが、
部分的に加工して掲載している。ご了承ください。

写真下はこのときのチケット。プラハ交響楽団。
５００円強（当時）で、この時に巡った教会コンサートの中でも一番安かった。
プラハの物価は二分化していて
海外からの旅行者が多く訪れる場所と、市民が日常的に来る場所とでは大きな差があるそうだ。

地図の上は教会外観。１０月２７日撮影。
因みにこの教会、今では一般公開しておらず
コンサートのある時以外は中に入れない。
もはや教会とは名ばかりのコンサート・ホールとなっている。
また、祭壇裏の壁（両脇の彫刻より奥）は立体的に見えるように描かれているだけ。

２００２年１０月２９日