新バビロニア王国(BC625〜538)の首都、 バビロン(イラク、バグダッドから南へ80kmほど下った場所)より発掘された イシュタール門の一部。 古代メソポタミアにおいて愛と生産、戦争を司る女神として崇められたイシュタールに因む。 独特な青を放つ彩釉煉瓦と浮き彫りによって装飾された壮大なアーチ、そしてこれに続く大通りの壁が 幅8.5m、長さ30mという原寸大の規模で館内に再現されている。 王朝最盛期をもたらしたネブカドネザル2世(在位BC604〜562)の治世において築かれた。 この人物は、ユダ王国からユダヤ教徒をバビロンに強制移住させ、同国を滅ぼしたことでも 知られる。いわゆるバビロン捕囚(BC586〜538)である。 2002年11月3日