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2004/04/14 パリ:Good job!…!?


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パリ中央、レ・アルなる地区に立つサントゥシュタッシュ教会。
1637年落慶。
リストやベルリオーズなどがここのパイプオルガンで演奏を披露していたらしい。
私は、中に入ってはいないのだが。

この教会の前は大きな緑地になっており、日中は市民の憩いの場となるのだが、
真夜中は別の顔。
ハッシシ(よくない薬)の売人がたむろしている。
この撮影時にも、よく肥えたあんちゃんが訛りの強い英語で声をかけてきた。
「写真を撮ってるのか」
見りゃ分かるだろうと思いつつ
三脚を整えながらそうだと答えると「Good job!Good job!」
「何処から来たんだ」「日本だ」「Good job!Oh yeah.Good job!」
「ハッシシいらないか」「いらん」「んんん…あああ…」
「ハッシシ知ってるか」「知ってる」「Good job!You good job!」
よく訳が分からない。どうせ今、自分でやってる最中なんだろう。
結構しつこく「ハッシシいいよ?気持ちよくなるよ?」みたいなことを
言い寄ってきたのだが、写真を撮り終えてカメラを仕舞い
三脚を畳むと、売り込みもトーンダウンしてきた。
そう。三脚は強い味方だ。
ポーランド篇でも記したことだが、これさえあれば夜間でも撮影できるし
余程にヤバイところでなければ滅多なことにも会わずにすむ(保証はできませんが)。

結局、彼は最後に「じゃあちょっと火を貸してくれ」というので
ホテルのマッチを箱ごと渡してサヨナラした。「Good job!Good job!」
遠巻きに見てたが、どうやらやっぱり自分でやりだしたようだ。
売れねえんなら早く帰って寝ろよな。

右は、今回の滞在に用いたホテルのカード。
サントゥシュタッシュ教会から南へ2〜300メートルの
ルール通りなる小道に面しており、この道沿いの部屋からは
サントゥシュタッシュ教会の薔薇窓を眺めることが出来る。
三ツ星ながらもシーズンオフのためか値段も然して高いものではなかった。
特筆すべきはバスルーム。
バスタブがガラス戸で仕切られており、
中に入るとシャワーとカランの他に謎の給湯装置、そして
噴水の口のようなものが壁に並んでいる。
ここからもお湯が噴出し、体中を満遍なく温められるようになっているのだ。

2002年11月12日

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