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2004/06/16 アッシジ:残照 あるいは黄金の小道


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フランチェスコ聖堂からコムーネ広場まで町を東西に貫くフォンテベッラ(美しい泉)通りより、
アンカヤーニ通りを望む。
仄かな残照を背に、金色に輝く街並み。
彼方に見える光は、アッシジ駅を中心に広がる新市街。
フランチェスコの時代(12〜13世紀)には一面に寂しく暗い森が広がっており、
そこでフランチェスコ兄弟会士は清貧の生活を送っていた。

あの光の中には、フランチェスコ最期の地を記念して建てられた
サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会も。

因みに撮影地は、今回宿泊したホテル・フォンテベッラの近く。
地図の上は備え付けの石鹸(包みのまま無理矢理スキャン)。

陽も落ちたところで宿に戻り食事。
別棟の付属レストランでもそもそとスパゲッティなどを。
一人旅は気楽なのだが、食事も一人というのだけは毎回困りもの。
おいしいのかどうかどうでも良くなるし、店によっては
前菜や飲み物もちゃんと頼まないと、あからさまにしみったれを見るような目つきに合う。
気持ちよく食べつつ出費を抑えるためにも
旅行中は隔日でレストランに入って前菜、メイン、ビールを楽しみ、
あとはバール(喫茶店)で出来合いのピザなどをぱくついた。

全くのぉ。日本人だからって金持ちとは限らんのぞぉ。
そう思いつつ飲み物に水を注文すると「ガスナシ?」などと日本語で尋ねられた。
(欧州ではミネラルウォーターといえば炭酸入りのものがある)
こっちはすでに「ノンギャス」などという返事を頭に準備していたから
これには吃驚した。一瞬何を言われたのか分からず戸惑ってしまい、
ひょっとしたら中国人か韓国人と思われたかも…。

部屋に戻って用を足す。
トイレの水はよく流れてくれる。よしよし。
一服しながら缶ビールを空け、フィルムの整理…
って、なんでずっと水が流れっぱなしなの?音は止まりそうにないぞ?
水が出ない、便器が詰まるってのはよく聞くが、水が止まらないというのは?
便器に立ち向かう。その後ろは大理石模様の石壁。事件は石の中で起こっているらしい。
ホテルの人を呼ぶのも面倒だ。
やってみると石の壁は案外簡単に外れた。こういうのを化粧石っていうのだろうか?
中の金属部品が少し錆びていて、パイプの蓋がうまく落ちなかったようだ。
器具がスムーズに動くまでコキコキしごいて修理完了。やれやれ。
明日は5時に起きる予定。風呂浴びて寝るぞ俺は。

ついでながらホテルの名誉のために申しますと
居心地、立地ともに良好。冬だからかもしれないがリーズナブル。
お奨めです。

2003年2月9日

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