早朝。予定通り5時起き。 街の西側、聖フランチェスコ教会脇の小道を下り、旧市街を出る。 車通りに至るまでは街灯の一つもない。何という静けさ、何という闇だろう。 テッシオ川なる小川を越えると、農道とも私道とも判別のつかぬ道が。 巨大な鍬で梳いたような路面には霜柱が立っているのか、 サクサクと踏みしめる感触が心地よい。 朝焼けをバックにアッシジ全景が捕らえられるポイントを 当ても無く探し歩く。 夜も少しずつ明けてきた。 白熱灯の赤みを抑えるフィルターを、用途外ながら使用した。 青みを強くすることで、寂寥感を出したつもり…。 2003年2月10日