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2004/08/13 アッシジ:夕闇に覆われ
スバシオ山から一気にここまで降りてきた。
夕陽に赤く照らされる街並みを撮ろうと、今朝の馬牧場へ向かったのだが
あいにく低い雲のために西日が弱く、思ったような赤みが出なかった。
せっかくなので日が暮れてしまうまで2時間近く待って、これを撮影。
スバシオ山から吹き降ろす雪の匂いの混じった風に凍えながら…。
暗くて見えないのだが、手前にはテッシオ川が流れている。
フランチェスコは情欲の念に駆られたときなど、この川に身を浸して心を鎮めたという。
無論、弟子たちにもそうするよう指導していたとか。
2003年2月10日
余談ながら、ここ最近思ったことを取り止めもなく。
今年度に入ってからというもの
何かと慌しい日々が(それなりながら)続いてきた。
そんな中でも、幾人か新しく知り合った人たちと、
お互いのことを話し合う機会に恵まれてきた。
こういう機会は、本当に貴重だと思う。
新しい視点や考え方を教わることが出来るし、
自分が何者であるかを改めて考える契機にもなる。
しかし…何度となく彼・彼女らと言葉を交わし合いながら
ふと僕は
自分のことをちゃんと話せなくなりかけていたことに気づいた。
自分はこれまで、何を基調として生きてきたか。
どんな理由や意志、いきさつから今のような生き方を選んでいるのか。
月並みな言い方だけれども、
つい忙しさにかまけてしまい、僕は
自分が一番大事にしていたことを、見失いかけていたのだと振り返る。
8月22日からベルギー旅行に出る。
一人旅は己を顧みるいい契機だ。
あらゆる人間関係から解き放たれる期間が得られるというのも
旅に出るメリットの一つ。
写真の収穫も望みたいところだが、今回の旅では
ゆっくり自分というものを振り返ってもみたいと思う。
妙に鬱っぽくなるような若気はもう持ち合わせていないが、
その分余計な力を使うこともせず…。
知己の皆様、新しく交友を深めつつある方々、共に
改めてこんな自分を宜しくお願いしたい、と思う夏の夜であった。
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