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2005/03/09 ティラ(サントリーニ)島:フィラ・タウン全景 2


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先に撮った「フィラ・タウン全景 1」の場所から夜景も撮ろうと思い、
待ち時間の間に辺りをウロウロしていたら、邦人旅行者から声を掛けられ
一緒に食事をすることに。

海から突き出た火山を眺めつつ、路肩に並べられたテーブルで旅行話や世間話など。
異国の地で、日本語で会話を交わすというのは、とても不思議な感じがする。
隣のテーブルで話をしている家族は何語でしゃべっているのだろうか?ギリシャ語?
単語どころか文節の区切りすらワカラン。
なのに彼らはそれを聞き取る。
彼らも同様に、我々の日本語を同じようにしか聞き取っていないだろう。

理解できる音声と理解できない音声とが、私の耳に入り乱れる。
言語の差など、「慣れ」と言ってしまえばそれまでなのかもしれないが、
言葉による認識や意思疎通などといった、我々が普段から当たり前のようにやっていることの
確実さと脆さを同等の重さで感じる。

彼はアテネを経てミコノス島から船で来たそうだ。
私が明後日に訪れる島である。
彼は「この島の夕焼けはどこかガスっぽい(発言ママ)。ミコノス島の夕焼けは海に落ちるまでクッキリと降りていく」
などと話していた。
なるほどそうかもしれない。ここ、ティラ(サントリーニ)島は火山島。夕暮れに向かう水平線上は、どこかしら煙って見える。
いや、単にその日の天候のせいかもしれないが…(この島での夕日の写真はまた後日にアップします)。
彼の話に、ミコノス島への期待を寄せつつ、私はカルボナーラと御当地ビールを平らげた。
勿体ないことに彼のおごりで^^;楽しい会話など合わせ、本当にごちそうさまでしたm(_ _)m

…もっとも、これは余談なのだが、彼がミコノス島のビーチで出くわしたフランス人同性愛者(おっさん)の素行をも聞かされ、
いささか閉口してもしまったのだけれど。これについての詳細はよしておこう。

因みに、ここエーゲ海の島々は同性愛者のリゾートでもある。
エーゲ海トルコ寄りにはレスボス島という島があり、ここは紀元前7世紀頃に
古代ギリシャの女流作家サッフォーが同性のみを従えて拠点とした地。
これに因んで、現代の同性愛者たちもまた、エーゲ海に解放を求めて訪れるのだとか。
あ、私はヘテロです。勘弁してください。

などなどまったりと話し込むうちに暗くなってきた。
空に青さが残ってる間に!

2003年6月30日

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