2007/01/06 ゲント：フランドル伯居城

１２世紀初頭、フランドル伯のフィリップ・ダルザスによる建造。
父ティエリー・ダルザスは第２回十字軍の遠征者で、
この城も十字軍の砦をモデルに設計されている。
さらに遡れば、元は９世紀頃、バイキングの侵入に対して建てられた城だった。
風格ある姿ながら、川面には大小のアヒルの人形が浮かんでいる。

午後９時を回り、風も少し冷たく感じるようになった頃
ようやくこの近くにあるホテルを見つけた。
ホテル・フラヴェンステーン。
http://www.gravensteen.be/
建物自体はやはり１２世紀頃のもので、内装も豪華なつくり。
私に当てられた部屋の内装は木目調の部屋で、大層居心地もよかった。
この時は一泊４０ユーロで泊めてもらえたのだけど、今ＨＰでみてみると
スタンダード・シングルの部屋で103ユーロから。
すっごい値上がりしてるんですけど・・・

レセプションのお姉さんに日の出と日の入りの時刻を尋ねると
「何でそんなこと聞くのよ」という顔をされてしまった。
夜逃げすると思われたのだろうか。
三脚を指しながら「暗い空の下の街を写真に撮りたいのだ」と続けると
納得してくれたようで、「それはとってもいいアイディアね」と
手元にあった新聞の気象情報欄を切り取り笑顔で渡してくれた。

記事を見ると日の出は午前６時４０分、日の入りは午後８時５１分。
夏至を過ぎて２ヶ月も経つとはいえ、夏は日照時間が本当に長いのだ。
それでも最高気温は１９度で風にはもう秋の気配が漂う。
いい季節に来たと思う。

２００４年８月２２日