2007/01/08 ゲント：光

一旦ホテルに戻って朝食を取り、改めて観光に出向く。
午前１０時頃。
聖バーフ大聖堂に入ってみると、
暗い堂内には老夫婦の一組がじっと佇んでいた。
無数に並ぶ椅子の背の波間に漂う二人。
雲が過ぎ去ったのか、フッと窓から光が降りる。

ここ聖バーフ大聖堂の目玉は、
１５世紀の画家ファン・アイク兄弟による祭壇画『神秘の仔羊』。
フランドル地方の絵画でも屈指の作品とされる（見学には2.5ユーロ）。
他にもルーベンスの絵画を始め、様々な宗教美術が陳列されていて
美術館さながらの教会。
建物も、建造は１２世紀から４００年近くもかけて建てられたもので
ルネッサンス様式やゴシック様式など時代時代の様式が取り入れられている。
ゲントは神聖ローマ帝国皇帝カール５世（スペイン王カルロス１世：1500〜1558）の生誕地で、
ここは彼が洗礼を受けた教会でもあるそうだ。
右は教会のパンフレット。

２００４年８月２３日