19世紀。鉄とガラスの時代に アール・ヌーヴォー建築が生み出した街の景観、「ギャルリー」。 その最古のものが、ここブリュッセルにあるギャルリー・サンチュベールだ。 要はガラス貼りのアーケード街なわけだが、 老舗のブティックや貴金属店、高級レストランなどが並んでいて風格がちょっと違う。 私にとっては少し居慣れない雰囲気でもあるのだが・・・ まあそれはそれとして、 きめ細かな鉄の枠組みと軽やかなガラスには、 当時の人たちの心に宿った新時代への鋭気が 未だ漲っているように感じられる。 2004年8月29日