ゲッレールトの丘からホテルまで戻る途上には、 鉄道駅かと見紛う立派な建物の中央市場。 市場で働く者(当時)としては、入らないわけにはいくまい。 そういえば築地の肉屋で働いていた頃、外国人観光客が 「このあたりに大きな仏教寺院はありますか? 」などと聞いてきたことがあった。 すぐ隣のブロックなのでそう伝えると 「え?あれは大学じゃないのか?」などと言っていた。 なるほど。欧米から来た人間などには、あの建築は大学に見えてしまうのかもしれない。 当のお寺は築地本願寺。伊藤忠太博士の設計による古代インド様式の建築だ。 日本の仏教寺院をイメージする限りは 見知らぬ人からすると日本人でもちょっとお寺には見え難いだろう。 って、なんで築地の話なんだ。ああ、市場の話をしていたんだった。 2005年2月2日