宵闇に照らし出されたブダ王宮。 この地にハンガリー王の居城が建てられたのは13世紀に遡り、 現在でも王宮周辺には往時の遺構が残るほか、発掘作業も行われている。 歴代の王が住み、増・改築を繰り返してきた王宮も、 これまでの歴史の中でオスマン・トルコの侵攻や火事、第1次・第2次世界大戦などで 数々の痛手を被ってきた。 現在の建物は1950年代に再建されたもの。 右は日中に見て回った王宮内の国立美術館のチケット。 中世、ルネッサンス、バロック、19世紀、20世紀と、大まかに5つのジャンルに分けて 展示物が陳列されており、写実的な歴史絵画の大作から 中欧印象派の旗手シネイ・メルシュ・パールの幻想的な作品といったものまで、 独特な美の空間が広がっている。 2005年2月2日