2008/01/10 ザルツブルク：窓灯り

夕食後、宿に帰ろうかと思ったが
思いのほか腹も脹れたのでしばし散策。
街の東側、カプツィナーの丘の麓にあるカプツィナー修道院に向かう。
ここの庭園からも旧市街を見渡すことができるが、
やはりライトアップの加減でのっぺりした感じになるのでこれは撮らないことにした。

あまり写真にあくせくしてもしょうがない。
街灯りと星空を眺めながら一服していこう。
耳を澄ませば川面の音が聞こえてきそうなくらい静かだ。
さて、帰ろうと階段道に差し掛かると
朧げな街灯りを背にした修道院の屋根裏部屋に明かりが灯った。
屋根を覆う雪。左手の煙突から、淡い煙が漂っては夜空へと消えていく。
なんともいい風情だ。これは撮っておきたい。結局はこうなってしまうんだなあ。
明日の早朝は起きられないかもしれないし、ここでフィルムを使ってもいいだろう。
速攻で三脚を立て、雪の地べたに座り込み撮影。

前掲「街灯り」とこの写真は、
今回の旅行でのベストショットだと個人的には思っている。

２００５年２月５日