2008/03/08 アルベロベッロ：サンタントニオ教会

トゥルッリの屋根が立ち並ぶ旧市街一帯を散策。
どの家も大概はお土産屋さんになっていて
通りは大勢の観光客で賑わっている。
いくつか写真を撮ってみたが、空も曇っていてあまり見栄えはしない。
伝統的な独特の街並みだけは残っているものの、
「その土地に連綿と受け継がれてきた風情」といったものを求めるには
アルベロベッロは観光地化が進みすぎていると言わざるを得ないだろう。

とはいえ、思えば自分も観光客なくせに、こういう光景に出くわすと
あまりいい気がしないというのも随分勝手な話だ。
旅話をしているとよく「あそこは観光地化が進んでねえ・・・」と、負のニュアンスを含んだ声を聞くことがある。
確かに、画一的な観光地化が、その土地に期待していた独特な情緒を損なわせてしまうということはある。
それを残念に思う気持ちもよく分かる。
しかし、そうして生計を立てるのがその土地に住む人たちの今の暮らしぶりなのだし、
一旅行者がその有り様をどうこう言ったところでそれは不遜というものでもあろう。

まあ一先ずこちらは見栄えのする写真が撮れればそれでいい。
時と場所を選べばそれなりのものも撮れるだろう。
ここは夕暮れ時にまた来ることにして、とりあえず隣町のロコロトンドまで行ってみよう。

写真は旧市街南側のリオーネ・モンティ地区にある
トゥルッリ建築様式を用いたサンタントニオ教会。

２００５年８月２４日