旧市街のある丘を下ったところから振り返ってみると、 ロコロトンド(円形の地)という名の由来を窺うことができる。 弧を描く白壁の街並み。 円形の街の輪郭は計画都市であるかのような景観だが、 一歩中に入ると複雑に入り組んだ路地が交錯し 思い思いに建てられた家が密集していて、 あまり計画的に作られた街とも思えない。 この街の発展・形成の歴史は未だよく分かっておらず、 過去の文献でも初出が11世紀後半、その次は13世紀後半、 次いで15世紀半ばと、飛び飛びのものしか残っていない。 2005年8月24日