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2008/03/22 移動中:アドリア海の夜明け
午後5時過ぎ。
バーリを出港してから約7時間、
朝焼けを背にしたバルカン半島の山並みが徐々に迫る。
波も穏やかで潮風が心地よい。
緑に覆われた小さな島々の間を縫い、フェリーはドゥブロヴニクの港へと近づいていく。
景色に見蕩れているといつの間にか時が過ぎ、到着の案内が船内に流れる。
・・・しまった、朝食を取り逃してしまった。
予定時刻より20分ほど早く下船し、パスポートのチェックを受けクロアチア入国。
母音が一杯の名前が珍しかったのか、係員のおじさんは私の名前を
ゆっくりと読み上げ、にっこりと笑って迎え入れてくれた。
右の画像はこのときの入国スタンプ。
海からの入国なので船のシルエットが描かれている。
「HRVATSKA(フルヴァツカ)」とあるのはクロアチアの現地名。
わが国において国名をJAPANではなく「日本」と表記するのと同じで、
クロアチアにもクロアチア語での国名がある。
さて、これから隣国ボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタルへとバスで向かう。
旅行前にネットで調べたところ、午前8時発のバスがあるとのことだった。
一先ず街のバスターミナルまで向かってみよう。
ガイドブックの地図では、港から南東へ約600mの新市街に「バスターミナル」とある。
着いてみると、停まっているバスはどれも市内交通用のもので
長距離バスはどこにも見当たらない。
キオスクで朝食のサンドイッチを買いがてら、おばさんに尋ねてみると
長距離バスのターミナルは港の反対側のほうにあると教えてくれた。
なんてこった。長距離バスのターミナルも書いておいてくれよと
ガイドブックを呪いつつ急ぎ足で来た道を戻り、港を通り過ぎ、
スーパーマーケットのような建物を越え長距離バスのターミナルに辿りつく。
時刻は7時半。ちょうどモスタル行きのバスが入ってきたところだった。
が、窓口でチケットを申し出ると既に満席との答え。
うーん。しょうがない。次の午後1時発のチケットを購入。
荷物をロッカーに預け、ドゥブロヴニクの散策に出掛けることにする。
2005年8月26日
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