2008/03/23 移動中：アドリア海沿岸　１

13時発サラエヴォ行きのバスでドゥブロヴニクを後にする。
朝に着いた港には、自分が乗ってきたものとは比べ物にならなないほどの
バカでかい豪華客船が停泊していた。アドリア海クルーズか、これから地中海を巡るのか。
坂道を登り始めたバスの窓からはプールまで見えた。凄い世界もあるものだ。

目的地モスタルまでは４時間。
歩き疲れた足を休めるにもちょうどいい。午前中にちょっと無理をしたせいで
右足の親指のマメが潰れてしまった。
こんなところのバスだから・・・と想像するかもしれないが、
長距離バスは欧州全土のネットワークを誇るユーロライン(Euroline)社と
提携した会社が運行していて、乗り心地はとてもいい。
窓から眺めるアドリア海の景色も見ていて飽きない。

ただ、複雑に入り組んだ海沿いの道をかなり飛ばして走行するので
結構ヒヤヒヤしたりする。
バルカン半島という地域自体、
ゴツゴツした山並みが連なる起伏の激しい土地でもある。
途中、横転したトラックが横倒しのままでレッカー車を待っている場面に出くわした。
運転手がバスを止めて声を掛けたが、幸い怪我人もなく、
無線で連絡も取ってあったらしくそのまま放置して再出発。
道中、ボスニア国境までずっとはしゃぎまくっていた一つ前の席のイタリア人が
「オォーウ」などと呻きながらトラックに向かって十字を切っていた。

２００５年８月２６日